建築をまなぶ旅(日本)

古きに学ぶ

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週末は、四国の山奥へ。
大歩危よりさらに奥、祖谷地域の中にある篪庵(ちいおり)へ。
築300余年といわれる、古い民家を改修して宿泊できるようになっています。
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現代的な使用に耐えうるように、骨組は残して大部分は改変されていますが
往時の様子は伺い知ることができます。
 
扠首(さす)構造でつくられた屋根は、分厚い茅で覆われていて
外壁は土壁をヒシャギ竹で保護した大壁となっています。
茅葺の民家をこんなに近くでみて、また滞在するのは初めて。
詳細部分を観察すると、大変勉強になりました。
 
材料は近くで調達できその特性にあった使い方を。
固い材料の逃げを、柔らかい材料でとる。
人の日々の営みである、囲炉裏での煮炊きによって
防虫、防腐、防草効果を生み出し、結果建物の耐久性をあげる。
なるべくして、なったという納得感。
先人から学ぶことは多い。
 
以下、写真やスケッチを並べてみます。
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keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.4.24

宇野千代さん生家

廿日市での打ち合わせのあしで、岩国にある宇野千代さんの生家を訪ねました。
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多才で常に進み続けたその生涯とは裏腹に、とても静かで穏やかな住まい。
軒下の高さが1500mmほどで、
縁側に腰掛けるとちょうど良く、たくさんのもみじと苔のシンプルな庭を眺められます。
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東京に拠点を置きながらも故郷への想いは強かったそうで、
帰郷されると縁側にちょこんといらっしゃったそう。
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あなたに似ているから、と勧められて手に入れたという仏頭。
生前の宇野千代さんと、20年過ごしたとの管理人さんがいろいろとお話ししてくださいました。
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茶の間からみた庭。
新緑の季節のもみじの林は、眩しく、元気な子供のようなんだそう。
見てみたい。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.3.16

鞆の浦にて

春の訪れを感じる穏やかな日に、福山市の海岸地区、鞆へ伺いました。
国立公園にも指定されている風光明媚なところ。その地形からか、歴史的にも重要な地区でありました。
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こじんまりとした湾を囲む港町。
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町の一部は建物がそのまま使われており、往時の様子を伺いしれます。
 
 
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人の暮らしに自動車が入り込んでくるより前の、スケール感が残ってあります。
通りへ各住戸が少しづつはみ出しているようで、たのしい。
建物も必要以上に大きくなくて、身近に感じます。
こういう暖かな情景はいいなあ。
 
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ちょうど、町並みひな祭りの最中だったようで、玄関先に手作りのおひなさま。
重ねてたのしませて頂きました。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.2.26

栗林公園からおもうこと

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高松での打ち合わせにあわせて、栗林公園へ。
朝晩の気温は下がってきましたが、お昼の陽気は気持ちいい。
 
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回遊式庭園の中に点在する建築。
圧倒的なスケールで構成される庭園の中において、
建築の役割は、周辺に馴染みながらも、
どこか外部との距離をもった懐をつくることだったのかもしれません。
それは濡縁だったり、背の低い手摺だったり、垂壁だったりによってもたらされる。
 
外と近しい関係ながらも、落ち着ける居場所をつくる。
このところの興味はそこにあります。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.11.6

高山寺石水院

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出張にあわせて向かったのは、栂尾にある高山寺。
その中にある石水院を見てみたかったから。
 
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外周部は壁がなく、跳ね上げ式の蔀戸で覆われる。
これだけ開放的なのに、なんとも落ち着くもの。
 
畳の間、縁、濡縁と内外の層が連続する明暗のグラデーションからか。
蔀戸の抑えや、簡素な仕上げ、大きすぎないサイズからか。
 
ここには、人の居場所としての建築があるような気がする。
 
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それ以外にも思わず足をとめてしまう瞬間があった。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.10.30

植物について

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植物は強いと思う。
人がつくったものなど、ものの数年で飲み込んでしまうのだろう。
その「怖さ」のようなものに、魅力を感じ、足を止める瞬間があります。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.10.9

今治、河野美術館へ

先日、今治の河野美術館へ寄らせて頂きました。
 
今治出身の実業家、故河野 信一氏の寄贈による美術品を展示しており
敷地内には河野氏の邸宅から移築してきた、妙喜庵の待庵写しと、広間の柿ノ木庵とがあります。
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蹲周辺。
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腰掛待合の下地窓。
 
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柿ノ木庵の広縁。
木漏れ日と、畳の反射による天井の照らしあげが美しい。
陽から闇への振れ幅の大きさ。
闇をもって光を感じる瞬間。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.9.5

四国の山で

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涼を求めて。
夏の四国カルストへ。
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石灰岩がつくる独特の風景。植生。
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吹き抜ける風は心地よく。
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標高1300m。空が近い。きれい。
 
こんな特別な風景を目の当たりにして。
建築は万能ではないのかもしれないけれど、
その美しさの一片でも取り込められたら、と思うのは欲張りなのだろうか。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.7.18

青山、松涛にて

日本武道館や京都タワーの設計者として知られる
山田守の自邸が期間限定にて公開されるとあって見学に伺いました。
1894年生まれの建築家です。
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敷地は青山学院大学のすぐ隣。
1959年、65才のときの建築とのこと。
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ブーメラン型の平面にて庭を抱くように建物はあります。
今では、大きく育った緑に埋もれるよう。
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要所要所に曲線が使われています。
 
内部は撮影できませんでしたが、部材の線を消すモダンな和風。
それでも固い固い印象とならなかったのは、曲線の影響でしょうか。
モダンでシンプルな建築を目指しながらも
生物的なやさしい空間をつくろうとする葛藤の中にある建築のように感じました。
 
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続いては、松涛美術館。
白井晟一の設計。1905年生まれで、建築は1980年の竣工。
和でもない、洋でもない、独特な佇まい。
閑静な住宅地の中にひっそりとあります。
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一番の特徴は建物の中心にある、水盤のある光庭部分。
周辺の環境から切り離されたひとつの世界。
反響する水の音に満たされた静かな空間。ガラスの反射によって無限に続くよう。
 
各部材や取り合わせは複雑なものが多いのですが
それらが高度に調律されてひとつの世界観がつくられています。
恣意的なようで、違和感がない。
奥の深い建築。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.4.20

授賞式にあわせて

さきの授賞式にあわせて、東京近辺をうろうろと。
 
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乃木坂のギャラリー間で開催中「堀部安嗣展 建築の居場所」へ。
堀部さんの建築は
竹林寺納骨堂 / 高知 、 鎌倉山の集会場 / 神奈川 、 香川での講演会
にて見学や拝聴、お話しさせて頂きました。
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心に響く言葉。
「今、建築が人びとのたくさんの希望や欲望を背負っている。
それによって、もともと建築がもっていた基本的な役割と佇まいが失われてきているように感じる。
私は建築が背負う重荷を少しずつ取り除いて、本来のシンプルな姿に戻してあげたい。
堀部 安嗣 2017年」
 
建築の根源的な意味を見つめ続け、素直に実践し続ける氏。
きっと、建築に感動し、憧れ、渇望し、愛しているのだろう。
徹頭徹尾取り組む姿に、勇気を頂いた気がしました。
 
 
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続いて、新宿区中井にある林芙美子邸へ。
「放浪記」などで知られる昭和の小説家の自邸です。
設計は山口文象の手によるものですが、建築にあたり林芙美子本人もかなり勉強したよう。
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山口による繊細な数寄屋風テイストと、
林による普段使いの民家風テイストが混ざり合う、
こじんまりとした、親しみ深い建築となっています。
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派手さはないですが、見るほどに いいなあ と思う住宅。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2017.3.15
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