建築をまなぶ旅(海外)

北欧建築の旅6 森の墓地

フィンランドの西の古都トゥルクを後にして、向かうはバルト海の対岸にあるスウェーデンのストックホルムへ。
宿泊型のフェリーにて、半日の移動です。
21-1
限られた面積の中で最大の客室数をとるため、ミニマムな個室。
普段の住宅の設計ではなかなかない寸法体系です。
洗面とトイレのシャワーが近接しているため、床のシャワーの水滴取り用のゴムベラが。
同一スペースを兼用する工夫ということですね。
 
 
ストックホルク入りの目的は、
エーリック・グンナール・アスプルンド(1885-1940)の建築を体験するため。
現在進めている寺院の設計の完了前に宗教観は違えど、アスプルンドの森の墓地をみてみたかった。
それ程に奥深さを感じてしまう建築だったのです。
IMG_1270
ストックホルム郊外の広大な敷地。
市の管理する墓地で、礼拝堂や火葬場などの一連の施設があります。
1918年からアスプルンドの最期まで続いた、文字通りのライフワークとなった仕事。
ちなみに、スウェーデンでは葬儀税(正式な呼び方でないです)なるものがあって
いかなる国民も等しく葬儀を行うことができるそう。
一連の施設は写真の丘の向こう側にあって、利用者は自分の足音をききながらそこに向かいます。
IMG_1273
アプローチの先に十字架がたてられ
十字架の道、と呼ばれます。
IMG_1274
24-1
全体のランドスケープは軸線を巧みに操作しながら
植栽を整然と並べてみたり、列植されてみたり
樹木の密度と光量によってシーンをつくっていることに気付きます。
 
IMG_1296
森の礼拝堂。
軒がとても低いので目線と軒の水平ラインが揃い
屋根の三角形が強調されます。
乱暴な意見ですが、個人的に堀部さんのつくった納骨堂のアプローチと重なって感じます。
入り口の門にはアスプルンドの記した衝撃的なメッセージ。
「今日は私、明日はあなた」
IMG_1341
IMG_1342
IMG_1337
IMG_1329
大礼拝堂には大切な人をなくした家族へのやさしさが随所にみられます。
最も悲しみの深い喪主の席の前には、家庭的な雰囲気により気持ちを和らげるための絨毯のような彫刻。
亡き人のことを語らえるよう皆の顔が見えるよう角度をつけたベンチ。
水面に映り込む十字。
 
22-2
26-1
25-2
26-2
美しい北欧の空を背景にみる計画の壮大さ。
樹木の密度によってシーンをつくる発想。
ここまでもか、と唸るほどの人の気持ちによりそう設計。
すさまじい水準の壮大さと繊細さの共存に、ただただ感動の連続であった。
23
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.29

北欧建築の旅5 復活の礼拝堂

IMG_0904
フィンランドの西の古都、トゥルクにある復活の礼拝堂。
1941年竣工、エリック・ブリュッグマン設計。
入った瞬間、神聖な空気が流れることを感じてしまう、特別な空間。
 
汎ヨーロッパ的な意味合いを持つ古典主義に対して、
民族や国家などのアイデンティティを重要視し、より地域性や固有の職人技術を主張する
ナショナルロマンティシズムの頂点にあると称される建築です。
 
片側から光が差し込む、非対称な空間の絶妙な明るさ感。
設計者自身も戦争により、友人を亡くした中での設計作業だったとのこと。
深い悲しみの上に、静かなる生きる力を
やさしくやさしく与えてくれるような柔らかさ。
IMG_0916
IMG_0940
IMG_0898
17-2
細部には丁寧な職人仕事。
つくる作業そのものが、亡き人への想いを込めるようなものだったのだろう。
 
18-1
スケッチをしながら平面の微妙な変形に気付きます。
建築に込める哲学や想いを生み出す詩的思考と
それを表現する具体的な設計技術や寸法センス。
その両輪の実現により、人の心をつかむ建築となりうる。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.26

北欧建築の旅4 ヴィラマイレア

建築家の斎藤裕さんの著作である「アールト10の住宅」の中でみたヴィラマイレア。
 
藤を丁寧に巻きつけた黒塗りの丸柱、階段のまわりにまるで木立のように林立する円形の格子、
森の中に差し込む白い外壁、黄金色の光で満たされる窓辺。
手持ちの本が付箋だらけになった今でも、自分にとって大切な一冊となっています。
 
IMG_0783
フィンランドの西海岸の港町ポリ近郊ののどかな風景が続くノールマルク村。
アアルト夫妻と親交の深かった、企業家ハリーとマイレ夫妻とその家族のためのもので
大きなマツの林の隙間を縫うようにあります。
1939年竣工、アアルト41才のとき。
13-2
IMG_0790
建物はL字型の構成でリビングなどの建物本体とサウナ小屋を半屋外テラスで緩やかに繋ぐ
ゆったりとした平面。
14-1
テラス脇の暖炉。
階段と一体となっていておもしろい。
石垣の一部が暖炉で、気がつけば階段でもあった、という格好。
 
現在でも2階部分はプライベートユースで1階のみの開放。
あわせて内部の撮影はご遠慮くださいとのことですので、下手な文章とスケッチにて。
15-1
玄関を入ってからの階段越しの中庭への眺めや、ずるずると続くリビングルームの景色は感動的です。
スケッチはリビングルームの様子。
天井の高さは均一に続く大きなワンルームなのに変化に富んだシーンが各部分に展開していきます。
なんとも言えないその開放感と浮遊感はなんなんだろう。
15-2
腰壁の高さを家具と人の目線の高さを関連させながら変化させています。
絶妙の高さ加減。
 
「あ 」
本のなかでみた丸柱や丸型格子は
外部のマツ林を室内に引き込むように意図されたものと気付きます。
それは
つよく力のあるマツの林の中に、
アアルトの手によって調律された外のような内部にいる感じ。
景色としての外部ではない、内外が入り乱れた、ふわふわした不思議な感覚。
 
14-2
アルヴァ アアルトの最高傑作と言われるこの住宅。
内部と外部をつなぐという大いなる矛盾と魅力を内包する建築。
なんとか自分の建築で整理してみたい。
建築の持つ奥の見えない可能性を感じられる忘れられない体験となりました。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.24

北欧建築の旅3 ユヴァスキラ

フィンランド南の港町ヘルシンキを離れ、北上。
アアルトの出身地であるユヴァスキラへ。
 
IMG_0569
まずはユヴァスキラ大学へ。
IMG_0566
スポーツ系の活動が盛んで、付属の小学校も併設しており
ちょうど子供達がグラウンドに。
10-2
10-1
アアルトはこのグラウンドを馬蹄形に囲むように各施設を配置しており、
賑わいを大切にしたのがうかがえる。
人との繋がりを大切にしたのだろうな。
 
IMG_0534
隣接する、アアルト美術館へ。
アアルトの活動の一連を展示、解説する施設。
9-2
IMG_0487
中のカフェが気持ち良い。
IMG_0495
なんと、ミュージアムショップには
アアルト建築で多様されるマッシュルーム型のタイルが販売されていました。
重いので諦めます。
 
IMG_0735
続いて音楽ホールへ。
ユヴァスキラは比較的コンパクトな街で、アアルト作品は集中しており視察向きです。
IMG_0705
IMG_0733
ホワイエの空間が爽やかで、人々が陽気に語あう様子が目に浮かびます。
 
IMG_0662
見たかった建築です。
ユヴァスキラ郊外のセイナッツァロの町役場へ。
学生時代に世界の建築を紹介する映像でみてからの憧れ。もう10年以上前の話です。
IMG_0676
現地にて聞きましたが
残念なことに今年に入ってからは一部を図書館として使う以外は
町役場として近隣住民に使われてないそう。
小さな町のため、役所機能はユヴァスキラに統合されてしまい、
今後の利活用方法については、住民によって決定されていくとの事。
広く開かれた用途になることを望みます。
IMG_0598
IMG_0615
IMG_0601
11-1
中庭まわり、議場、取手まわり。
真鍮と皮をつかった手仕事。
IMG_0640
IMG_0648
図書館として使われているスペース。
子供の読み聞かせに使った家具なのか、順番に小さくなるベンチが引き出せます。
かわいらしい。
 
11-2
階段を上がった先の中庭はなんとも落ち着くスペースで
控えめな玄関部分からの風景は住宅の匂いもしてきます。
思っていたよりも小ぶりな施設で、
のどかな町の顔見知りの人々が集う、町の集会場的な位置付だったのだろうか。
町役場という少しお堅いイメージではなく
親密で穏やかな空間で、どこか懐かしい印象が残りました。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.19

北欧建築の旅2 アアルト大学

IMG_0389
続いて、ヘルシンキ郊外のアアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)へ。
見とれてしまうような情緒的な階段はここでも。
IMG_0347
手摺まわりは楽しい。
いずれの建築でもその自由さとなめらかさは目立ちます。
IMG_0364
運良く講堂も見学できました。
ひだ状の部分から光がもれる様子はとても綺麗。
IMG_0373
自然光での状態も見ることができました。(カーテンが全開でないのですが)
アアルトのデザイン的特徴のひだやうねり。
20-12
松やモミなどの針葉樹が多いフィンランドの国。
後にふと野原にたくさん落ちた松ぼっくりをスケッチしながら気付く。
あぁ、自然をヒントにデザインしたのだ。
 
IMG_0381
変わって、講堂の勾配を利用した外部空間。
IMG_0382
さながら、円形野外劇場のよう。
あっ、とおもわず声が出ました。
IMG_0316
そういえば、アトリエアアルトの中庭部分にも同じような空間がありました。
8-1
陽を大切にするフィンランド文化を下敷きに、
階段に座る学生のように、アアルト自身も仲間と集まって語らう時間を好んだのだろう。
アアルトの肌の温度が感じられたようで、なんだか嬉しくなりました。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.13

北欧建築の旅1 アアルト自邸、アトリエ

連休を利用して北欧フィンランド、スウェーデンへ建築を巡る旅へ。
今年はインプットを意識的に増やそうと、半ば無理やりの強行軍。
いざ、 アスプルンド、アアルトの建築を求めて。
 
2-2
ヘルシンキ空港につくと22時の夕焼け。
それはそれは美しい色彩が迎えてくれました。
建築物のアウトラインが空に影をつくる様子が焼き付いていて、ホテルに戻るなりかきとめます。
 
IMG_0184
まずはヘルシンキにあるアアルトの自宅へ。
通りに対しては背を向けるプランはアールトの特徴的なところ。
IMG_0211
IMG_0214
アトリエも併設した住宅。
アアルトは先の写真奥の窓辺に座ったそう。眺めの良い明るいところ。
自然光を大切に扱う氏の姿が目に浮かぶよう。
IMG_0251
4-2
住宅として使ったプライベートな部分は、床の高さを変えることによって表現されます。
北欧では珍しかったといわれる引き戸によって緩やかに仕切る。
日本の建築も大きかったとお聞きしました。
IMG_0249
リビングの奥にあるダイニング。
平面に対して高さ方向が大きすぎるのか、リビングとの空間の変化に乏しいからか。
少し間延びした印象。
IMG_0232
5-2
5-1
2階にある魅力的な窓際。
高さやバランス、家具との調和が肝なのか。ずっといたい、と思わせるところ。
IMG_0257
IMG_0259
聞くと先週まで雪が降っていたというフィンランド。
一気に夏がやってきて庭の植物も色付いて、華やかに。
 
IMG_0261
続いて、ほど近いところへ後に増設されたアトリエアアルトへ。
IMG_0292
IMG_0273
オフィス部分は開放的に。
大きな吹き抜け空間では設計したペンダント照明の検証も行われたとのこと。
いずれも明るくて、健康的な雰囲気。
7-1
 
IMG_0306
自分たちのオフィスであるためか、ディティールは実験的なところが多い。
IMG_0275
陽が差し込む壁面は図面や資料を掲示スペースとして、プレゼンテーションにも利用されたとききます。
 
4-1
長く厳しい冬には、日照時間が3時間ほどになる北欧の国々。
陽が差すと好んで日光浴に外へでて、夏の晴れの日には公園は人で一杯になるそう。
 
陽の光に敬意と喜びを込めて大切に扱うこと。
幸せな窓辺をつくること。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.5.12

スリランカ、バワ建築の旅7 バワ自邸他

IMG_7810のコピー
雑多なコロンボ市内にある、バワの自邸No.11。
長屋状の住宅を買い足しながら、改修を進め現在の姿に。
念願の見学が叶いました。
変換 ~ 53
 
 
変換 ~ 55
内部は迷路のように複雑で
蟻の巣のように各部屋が玉突き状に続きます。
平面プランが想像できなくなり、まるで迷宮。
図面でここか、と確認。
右のスケッチはバワが愛したロールスロイス。
主なき今もひっそりとガレージに置いてあります。
IMG_7798のコピー
IMG_7786
長屋という立地から、先のルヌガンガのような広大な庭園はありません。
しかしながら、ポツ ポツと点在する小さな光庭には美しい光が。
白く塗りこめられた壁や床は
光をより抽象化し、植物や家具、置物をより顕在化させるよう。
IMG_7799
廊下の突き当たりにある、ラキさんがつくったふくろう。
もはや神々しさまで感じます。
 
 
IMG_7790
IMG_7791
IMG_7831
変換 ~ 52
2階に上がる階段は白い光の洞窟。
そこに熱帯植物のツルに模した鋳鉄の手摺が迎えてくれます。
 
階段、廊下のつくりかたは角のない丸みを帯びたデザインでまとめるのはいくつかの作品で見られましたが、
今回が最も心に残りました。
空想の世界が目の前に現れたよう。
好きなアーティストである、杉戸洋さんの作品を思い出しました。
 
 
IMG_7830のコピー
IMG_7815のコピー
IMG_7846のコピー
変換 ~ 54
IMG_7861のコピー
現在この住宅はホテルとしても利用できるようです。
バワ財団が管理運営を行っているとのこと。
次回は是非宿泊して実測してまわりたいもの。
 
 
もうひとつ、海辺のベントータのまちにあるNo.87と呼ばれる住宅。
IMG_7394
IMG_7336
IMG_7342
広大な庭園をもちます。
 
IMG_7331
変換 ~ 32
変換 ~ 33
外に追い出した、リビングルーム。
 
 
IMG_7346
忘れられないシーン。
寝室におちる、柔らかな光の一片。
変換 ~ 43
 
 
スリランカ、バワの旅の最後に。
王国として深く長い歴史を持ちながらも
かつてはイギリスの植民地という過去を背負い、現在は敬謙な仏教国としてあるスリランカ。
 
バワはスリランカという国が独立し、そのアイデンティティーを確立していく過程の中で活躍した建築家。
自身はヨーロッパで建築を学びながらも、年を重ねるごとにスリランカ固有の建築言語を取り込んでいきます。
スリランカの持つ歴史や、気候風土に根ざした住まい。
それらスリランカらしさ、を謙虚に踏襲しながらも、現代のライフスタイルの中へ溶け込ませていく。
その姿勢に今後、私達が取り組んでいく道筋が見えた気がします。
 
またいつか、もう一度バワの建築をみてみたいと思います。
そのときに、自分の目にどう映るかをたのしみにしながら、
新たに日々の仕事に取り組んでまいります。
 
変換 ~ 17
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.10

スリランカ、バワ建築の旅6 ホテル群

IMG_7399
旧トリトンホテル。
手前の水盤、プール、インド洋が繋がります。
インフィニティプールの発明といい、
バワは建築と環境の一体化・連続を図ったのを感じます。
IMG_7421
印象的につくられる階段。
IMG_7964
IMG_7448
連続する中庭空間。内外が曖昧な様子。
IMG_7432
施設内にポツポツとおかれる、ラブチェア。
両側から座ると、お互いに見つめるように角度が調整されています。
ロマンチックで素敵。
IMG_7963
いくつかの客室を見学。バワの後継者といわれるチャンナによるデザイン。
 
 
IMG_7504
続いて、ブルーウォーターホテル。
IMG_7515
開口上には簾のようなものが。
写真では分かりにくいですが、景色はかなり透過してみえます。
IMG_7561
客室内は柔らかい印象。
訪れたホテルはどこもそうでしたが、天井が高い。
日本の住宅において
このところ低く、重心を抑えた設計をよくみますが、個人的にはこういう開放的なところも欲しい。
こもるところと、伸びやかなところ。自分にとってのキーワードになりつつあります。
IMG_7966
ベッドヘッドが入り口側の珍しいレイアウト。
シャワールーム内からも海が望めるようになっています。
 
 
 
IMG_7676
最後はライトハウスホテル。
バワは生前、このテラス席で沈む夕日を眺めたそう。
IMG_7752
IMG_7697
アーシーな色の塗りわけがみられます。
その地方の土の色や、植物の色は
まち並みや建物の色彩に大きな影響を与えます。
大事にしたいところ。
IMG_7705
IMG_7759
壮大な環境に開くだけでなく、小さな単位の親密な空間を散りばめられます。
「そうは言っても、大事だよね」とバワの声が聞こえるよう。
いろんな場面や居場所をつくることの嬉しさ。
IMG_7975
 
 
 
次回は住宅作品についてまとめて、スリランカの旅を締めくくろうと思います。
 
keep smiling!
奥野 崇
 
 
 
 

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.6

スリランカ、バワ建築の旅5 ルヌガンガ

IMG_7114
ジェフリー・バワの生涯をかけた仕事、ルヌガンガ。
1948年に朽ち果てたゴム園を購入し、2003年84歳にて亡くなるまで
週末住宅や大切な客人を招くところとして手を入れ続けた。
その建物群とランドスケープは
「世界で最も美しい庭園」とも称される。
IMG_7196
敷地はベントータ川を引き込んだ淀みのようなデダワ湖のほとりにある。
ちなみにシンハラ語で、ルヌは塩、ガンガは川の意で塩の川ということ。
インド洋にほど近いところにあります。
IMG_7117
巨大な敷地の中に点在する建物は現在ホテルとしても利用されています。
残念ながら泊まることはできませんでしたが、ゆっくりと夕食をとることができました。
IMG_7193
IMG_7178
建物のひとつ、シナモンヒルハウス。
建築と庭園が一体となった、アウトドアリビング。
その天井の高さからか、もはや屋根の存在を感じません。
IMG_7183
変換 ~ 29
シャワールームの中には木が!(写真には写ってないですが、手前に木が植わってます)
手塚さんのつくられた、ふじ幼稚園を連想。
訪れたことがあると聞いたことがあるので、参考にされたのか、そうでないのか。
IMG_7154
IMG_7142
IMG_7954
敷地内の階段のデザインは独特で印象的。
IMG_3107
IMG_3108
先に訪れた世界遺産、シギリヤの引用か。
 
IMG_7956
夕暮れにかいたスケッチ。
柔らかいカーブを描く縁石が、眼下に拡がるデダワ湖のアウトラインに重なる。
 
なんと、大地から発想したと知る。
建築と庭園、大地が一体となった楽園。
その感動から、しばらく動けませんでした。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.4.4

スリランカ、バワ建築の旅4 海辺のヴィラ2つ

IMG_7008
インド洋沿いの海辺にあるヴィラ。
THE VILLAとCLUB VILLA。
正に隣り合わせにある宿泊施設。
 
あいにくTHE VILLAのほうはウェデイングの貸切状態だったため少しだけ。
IMG_6995
IMG_7015
現在はバワの関係者の手から離れていますが、
白と黒を好んだバワを慕ってかモノトーンのインテリア。
IMG_7038
古い家を買い取り、バワの手によって改修、増築が繰り返されました。
 
IMG_7052
もう一方のCLUB VILLA。今回の宿泊先ともなりました。
IMG_7069
小さな単位で内部と外部が繰り返されるプラン。
もちろん温暖な気候は背景にありますが、めくるめく空間体験の多様さはバワの真骨頂。
IMG_7102
IMG_7951
客室は約20室程の小規模なもので、
背の高いエントランスのホールから4室程のユニット単位で散りばめられています。
IMG_7106
宿泊の客室以外も見学できましたが
建物の断面形状をいかした、全室ほぼプランが異なる客室。
ゆったりと滞在して部屋の違いを楽しむのもひとつかもしれません。
IMG_7313
IMG_7306
客室内でも居場所のつくりかたは光ります。
IMG_7958
客室内の実測。
平面図右の出っ張った窓辺のスペースは庭を望む、とても気持ちの良い空間でした。
バワがそこでどう佇んだのかが想像できるようなプランで
インテリアや家具も含めた、過ごし方の提案をしてくれているよう。
 
建築、インテリア、家具、照明、ファブリック、調度品がひとつとなるということ。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2016.3.30
2019年9月
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

アーカイブ

ブログ内検索

089-968-2887info2@okunotakashi.jpcontact