冬を彩る赤い実といえば、南天でしょう。
薬用や観賞用として、平安時代に中国から伝来し
「難を転ずる」という語呂から縁起がいいとされてきました。
また古くは、枕の下に南天の葉を敷いて眠ると
悪い夢を見ない、という言い伝えも残っています。
薬効があり、縁起がよく、魔除けになる。
先人たちも、うんと大切にしてきた植物なのです。
奥野 崇
新嘗(にいなめ)とは、
新の嘗(にいのあえ)=ごちそうでもてなすこと
が変化した言葉です。
新嘗祭は
天皇が新穀を神に供え、自らも食する儀式のことで
太陽暦が採用されてからは11月23日と決められたそう。
また、昭和23年以降は「勤労感謝の日」として国民の休日にもなっています。
豊穣にも、勤労にも。
あらためて感謝する一日です。
奥野 崇
季節の移ろいを感じるこの頃。
夜の静かな時間、じっくりと実施図に向かい合う。
スタッフのいなくなった事務所で、ひとり音楽を聴きながら。
Remis Rančys – Pavėjui
ジャンルや地域を軽やかにこえて、心地よいサウンドスケープをつくりだす。
微かに漂う香りのように、その情景がうかんできます。
PURNAMASI YOGAMAYAのボーカルも素敵。
リトアニアから届いた音楽集です。
奥野 崇
お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。
別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。
その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。
ご先祖への感謝はもちろん、
自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。
keep smiling!
奥野 崇
日本列島の西に停滞する台風の影響で
今週は、ぐずついた天気が続くよう。
予定していた撮影も泣く泣く順延となりましたとさ。
昔は台風のことを「野分」といいました。
野の草を分けるように吹く強い風、という様子を言い表したものです。
日本で台風という呼称と表記が定まったのは、1956年(昭和31年)のことだったとか。
なんとも割と最近の事なんですねぇ。
折角なら、ふうっと強い風で災いも吹き飛ばしてほしいものです。
keep smiling!
奥野 崇
夏を象徴する花、
向日葵(ひまわり)の異名は、日輪草(にちりんそう)。
"日輪"とは太陽のことです。
英語でもサンフラワー(Sunflower)
フランス語でもソレイユ(Soleil:太陽)。
日毎に強さを増す、夏の日差し。
青く深い空を背景に、
きらきら光るその姿は
まさに太陽の花、そのものです。
keep smiling!
奥野 崇
でんでん虫、舞々、かたつむり、つぶりなど
多くの異名をもつ蝸牛。
古くから子供達に親しまれており
民俗学者である柳田國男は、
方言の好例として日本全国の呼び名を調査したほど。
梅雨の代名詞ともいえる存在。
孵化したばかりの、かわいらしい季節です
keep smiling!
奥野 崇
ちょうど花の頃のドウダンツツジ。
「満天星」を名に充てて付けるのは、
中国の故事によるものです。
老子が誤ってこぼした霊水が
この木に落ちて壷状の玉になり、
満天の星のように輝いたとされる伝説が由縁なんだそう。
さらさら揺れる新緑の葉に
無数に散らばる小さな白い花。
晩春の晴天の下
かわいらしい星たちは、
今日もさわやかに輝いていますとも。
keep smiling!
奥野 崇
松山に菜の花の季節がやってきました。
気付けば、もうこんなにも。
緑の背景の上に
鮮やかな黄が点描のようにひろがります。
群生すれば辺りは少し明るくなったよう。
春のおとずれ。
keep smiling!
奥野 崇