先月末に引渡しをおえた、福音寺の家。
落ち着ける場所をつくろうと、リビングの壁面には造り付けのソファーがあります。
いったんは洗い替え用のカバーにて使って頂いておりましたが、
建主さんお気に入りの、ミナペルホネンの生地を使ったものができあがりました。
角の部分も、タンバリンのパターンを、うまく連続させてくださいました。
室椅子工芸の室さん、いつもありがとうございます。
裏地にひと工夫あるファブリックなので、経年変化も楽しみ。
オットマンも製作しましたが、使いやすいです、とのお言葉。
一番の励みになります。
一方、外回りでは庭工事が進みます。
雨のなか、仙波農園の皆さんには頭があがりません。
コメツガ、ドウダンツツジ、タマリュウ、キチジョウソウと。
あと少し。
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奥野 崇
廿日市での打ち合わせのあしで、岩国にある宇野千代さんの生家を訪ねました。
多才で常に進み続けたその生涯とは裏腹に、とても静かで穏やかな住まい。
軒下の高さが1500mmほどで、
縁側に腰掛けるとちょうど良く、たくさんのもみじと苔のシンプルな庭を眺められます。
東京に拠点を置きながらも故郷への想いは強かったそうで、
帰郷されると縁側にちょこんといらっしゃったそう。
あなたに似ているから、と勧められて手に入れたという仏頭。
生前の宇野千代さんと、20年過ごしたとの管理人さんがいろいろとお話ししてくださいました。
茶の間からみた庭。
新緑の季節のもみじの林は、眩しく、元気な子供のようなんだそう。
見てみたい。
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奥野 崇
ものづくりの現場が好きです。
すぐ横で、今つくられようとしている建築を見ながらの打ち合わせ。
これ以上の臨場感はありません。
出来上がりはもちろん、
つくられる過程や作業性も考えながら、詳細図面をつくります。
できた瞬間のきれいさだけでは、建築は成り立ちません。
見えなくなる部分の良し悪しこそが、
それが永く在れることに深く関係すると考えます。
わずか10坪にもみたないお茶室に、可能な限りの想像力を。
関わるメンバー、それぞれが真摯に仕事に取り組む。
いい空気感の中、ものはつくられています。
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奥野 崇
イギリスにて、作家のための静かな四阿をつくりたい、と。
ご自身も作家であるBeth Kemptonさんと
執筆活動のために滞在中の京都にて打ち合わせ。
現地の材料で現地の職人とつくろう。
築100年ほどの建物は全然珍しくないようで
古い民家をリノベーションしながら、小さな四阿を配置できたらいいねと、とお話しました。
着地点はまだこれから、楽しみなプロジェクトです。
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奥野 崇
春の訪れを感じる穏やかな日に、福山市の海岸地区、鞆へ伺いました。
国立公園にも指定されている風光明媚なところ。その地形からか、歴史的にも重要な地区でありました。
こじんまりとした湾を囲む港町。
町の一部は建物がそのまま使われており、往時の様子を伺いしれます。
人の暮らしに自動車が入り込んでくるより前の、スケール感が残ってあります。
通りへ各住戸が少しづつはみ出しているようで、たのしい。
建物も必要以上に大きくなくて、身近に感じます。
こういう暖かな情景はいいなあ。
ちょうど、町並みひな祭りの最中だったようで、玄関先に手作りのおひなさま。
重ねてたのしませて頂きました。
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奥野 崇
立春は過ぎても、冷え込む日が続きます。
特に今年は長引いているよう。
澄んだ空気と共に現場は進みます。
福音寺の家
月末の引き渡しに向け、詰めの作業。
造り付けのソファに張り込む、ミナペルホネンの生地も届いたようで、いよいよです。
たくさんのお着物をしまう、桐の引き出しも現場入り。
建具の吊り込みを待ちます。
中野町の古民家改修
年明けに着工しました、古民家改修。
既存の土壁をできる限り残す設計で、概ね解体が終わりました。
家族の思い出が詰まった家を、耐震・断熱・機能を満足できるよう手を入れます。
松山市の耐震改修の補助金を受けての工事となります。
焼杉板の家(東温市川内)
外部の足場が払われ、立ち姿がみえるように。
気温が下がる地域ですので、断熱性能はしっかり高めました。
こちらも月末の引き渡し。おまちかねの薪ストーブの設置はそろそろです。
玄関前では分厚い氷が張っていました。
寒いはずです。
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奥野 崇
観音寺の平口さんと小舞掻きの打ち合わせ。
今日の日にあわせて、原寸のサンプルをつくってくださいました。
お茶室の土壁厚さは約4cmの薄い壁となります。部分的にはもっと薄い。
よって、間渡しも小舞も寸法を絞ります、でも強度は確保する。
大工さんも一緒に、工夫をこめます。
あわせて小舞の製作過程も見学。特に竹割機には、かぶりつきました。
聞くと、徳島の祖谷集落の保存改修にも携わっていらっしゃるそう。
工場のクラック(ひび割れ)を川に見立てての地図!
同行のみんなで興味津々にお話を伺いました。
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奥野 崇
西条の家、本日棟上げを迎えました。
建主さんは現場監督さんも兼ねるため、大忙し。
耐久性と前後の施工手順とを両立しようと、
垂木材を組み合わせた屋根端部の補強仕様もばっちり。
よりよく、と細かい調整もして下さっていたようで、良いスパイラル。
作業は二日間にわたり、明日は一階の化粧垂木の工事。
材木屋さんのご協力のもと、とても綺麗な杉の赤身材が揃いました。
私達は、というと
外部木枠詳細図の提出と打ち合わせを終え、内部木枠詳細図取りまとめ中。
積み重ねていきます。
keep smiling!
奥野 崇
2012年からはじめた個人事務所での活動も、はや7年目。
おこがましいとは知りつつも、
これまでの仕事を小冊子にまとめました。
あわせてホームページも少し改変致しまして、
contact のページから、簡単に資料請求頂けるようになりました。
ご興味あれば、是非ご覧くださいませ。
また、現在ご請求を頂いておりますが
ご住所の入力がなく、また迷惑メールの設定をされているようで
こちらから連絡ができない方もいらっしゃいます。
届かないなあ、と思われましたら
お手数ですが、再度ご入力頂けますと助かります。
最後に、
スケッチの旅を自分なりの言葉でまとめております「notes」。
前回の北欧の旅から少し時間があきましたが、、、
次回分を春頃には完成できるかな、といったところです。
また改めてお知らせできればと思います。
keep smiling!
奥野 崇
香川県多度津町にて、「茶室のある家」が棟上げの日を迎えました。
施工は高松市の高陽建設さん。
1月であることを忘れるような暖かい日差しの下、3日間にわたる建て方、全て晴天。
関係の皆さまと共に、弥栄を祈念し、穏やかに祭事を終えました。
一方、敷地内において別棟での新築となりますお茶室。
地元の材料である庵治石を使った束石、墨出しの様子がみてとれます。
石の上に直接柱がのるため、一本一本ひかりつけての加工。
骨の折れる作業が続きます。
写真奥にみえるところへ、来月中頃の建て方を目指します。
難易度の高い仕事ですが、チームの士気も高い。
頼もしい限り。
keep smiling!
奥野 崇