お彼岸の頃に花をつけるので、彼岸花。
別名で曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれます。
その呼び名の由来は、サンスクリット語の音写を元にした仏典からなんだそう。
窪野町の北谷地区はその群生地があることで知られています。
例年より、約一週間遅い開花となりました。
ご先祖への感謝はもちろん、
自然や植物に対しても慈しみの心をもって接したいものです。
奥野 崇
月に一度だけ開店する、アポイント制の「喫茶 穀雨」。
事務所のギャラリースペースをしつらえ、
拙いながらも、私たちの美意識と価値観を表現する場所です。
空間と調度品の調律はもちろん、
背景に流れる音楽。
産地から厳選した日本茶とオリジナルの野草茶、
季節と自然を慈しむ菓子と器。
(写真は9月の席のもの:かぼちゃのおしるこ、道明寺、レモングラノーラ、レモンの若葉)
菓子:喫茶穀雨
器:小林耶摩人
すぐそこの畑で、さっき採れた食材を用いて、今の季節を愉しむ。
空間づくりの枠を超えて、一期一会の時間をデザインする。
10月の席のご案内をはじめています。
秋が深まる里山風景の中、お待ちしております。
喫茶 穀雨
奥野崇建築設計事務所
化粧品メーカー、アモーレパシフック社の本社ビル。
2023年プリツカー賞の受賞者である、
ロンドンの建築家、デイビッド・チッパーフィールドの設計です。
(2024年には聖水地区で新たなプロジェクトの建設開始とのこと)
メガスケールの建物ながら、
チッパーフィールドらしい静謐な空気感が漂います。
エレガントなブルータリズム建築。
奥野 崇
元は工場の町、聖水(ソンス)地区。
今ソウルで最も勢いのある所のひとつです。
自動車修理工場や倉庫群をリノベーションして、
若い人達の集まる場所がモザイク状に生まれています。
手掛けるのは、今をときめく空間デザイナーの面々。
キレイ、が当たり前となった世代にとって、
こういった場所のほうが非日常に感じるのかもしれません。
それでも、
先入観なくそこにある空間の可能性を見出して
それを共感できるところまで引き上げる術には脱帽です。
奥野 崇