瀬戸内海を前にして


透きとおる風景を前に、改めて胸に刻む。
偉大すぎる先輩方の残した言葉。

 


瀬戸内海建築憲章

 

瀬戸内海の環境を守り

瀬戸内海を構成する地域での

環境と人間のかかわりを理解し

媒介としての建築を大切にする。

 

人間を大切にすることから

建築を生み出し創り出すことを始める。

それには瀬戸内海の自然と環境を大切にし

そこから建築を生み出すことにある。

 

環境と建築とが遊離し

建築が独り歩きすることはない。

先人たちのつくった文明を見定めこれを理解し

将来への飛躍のための基盤とし足がかりとする。

過去及び現代において

瀬戸内海が日本人のための文化の母体であったことを知るとともに

それが世界に開けた門戸であったことを確認する。

 

すなわちわれわれは

この地域での文明を守り

それを打ち出していくことと併せて

広く世界へ目を開き

建築を通じて人類に貢献する。

 

1979年9月

山本忠司(香川)・浦辺鎮太郎(岡山)・松村正恒(愛媛)(司会 神代雄一郎)

「鼎談 瀬戸内を語る─瀬戸内海建築憲章を横に」

『風声 京洛便り』第9号、1980年

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2019.3.10
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