ドイツ・スイス建築の旅2 バーゼル周辺

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ケルンからライン川と共に南へ下りて、
ドイツ、フランスの国境の街、スイス・バーゼルへ。
スイスというと寒いイメージがありましたが
バーゼルは海抜400m程なので、そんなに寒くはありません。
 
 
バーゼル付近では

  • ヴィトラミュージアム
  • バイエラー美術館

等を視察。
 
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ヴィトラとは家具メーカーで、この施設はその組み立て工場やミュージアムがいくつか集まったもので、建物の設計者には建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞の受賞者も多数名をつらねます。
日本からは安藤忠雄さん、SANAAが参加。
他にはヘルツォーグ・ドムーロン、フランク・ゲーリー、ザハ・ハディド、アルバロシザ、レンゾピアノ、ジャン・プルーヴェと豪華絢爛。建築の見本市といったところか。
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特にヘルツォーグの建物は
小屋が積み重なったような建物で、あまりに有名。
屋根の建築、という今のトレンドのさきがけ。
内部空間の無秩序でシームレスな、めくるめくつながりは面白かったが、
全体としてはコマーシャル的要素の強い建築、というのが僕の感想。
 
建築の表層を重要な要素として設計する、のは分かるが
奥ゆかしさ、気分の抑揚は感じない。
本施設の他の建物をみても同様の感想で、
現代建築とは何なんだろうと考えてしまいます。
 
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スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館が知られる、フランク・ゲーリーの建築。
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安藤さんのセミナーハウス。
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ヴィトラ社家具のショールームもあります。
コーディネート、まとまってます。
 
 
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続いて、バイエラー美術館。イタリア人のレンゾピアノの設計。
柔らかな自然光を導く、を設計主題とした建築。
明るい天井と壁、の建築。
金物のディティールワークはさすがです。
※内部撮影は禁止とのこと。残念。
 
 
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夜はひとりバーゼルの旧市街へ。
トラムという路面電車の行き交う、旧市庁舎前。
なんだか柔らかい灯りです。
 
どこのレストランにしようかと、ゆらゆら、ゆらゆら。
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会社帰りのお父さんとその家族。
ウインドウ越しにチョコレートを眺める、老夫婦。
親密な空気を包み込む、街の雰囲気。
人と人の暖かいつながりと、それを包み込む街の空気感。
ああ、いいなあ。
 
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この街のそれらのシーンこそが、この旅の忘れられない一瞬となりました。
 
Keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(海外) | posted at 2015.10.15
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