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立礼茶室のある家
住まいと共に、立礼のお茶室がある家
松山の山手にある閑静な住宅地。
かつては、松山藩主・松平定行の別荘地があった歴史ある地域。

茶の湯を身近に生まれ育った建主さん。
これから年齢を重ねても使い続けられるよう。椅子席でお茶を頂くことができ、かつ動線の整理された使いやすいお茶室を。住まいとお茶室をいかに同居させるかがテーマとなった。

お茶室は状況に応じて変化します。
障子をうてば四畳半の小間へ、障子を取り外せば椅子席へ。簾の上げ下げによって廻縁にも客席にもなります。また、キッチンと水屋は近接しており、お給仕がしやすいように。さらに点前畳脇には、胴庫のように使うこともできる色紙窓を。

リビング・ダイニングは、化粧垂木の大屋根によっておおらかな空間。2階部分には排気用のハイサイドライトがあり、重力換気によって中間期や凪の時間にも、風の通る空間に。普段の買い物や、キッチンからのゴミ出しなどを容易に行えるよう、日常利用できるお勝手を設けている。

伝統と現代の生活とをいかに融合させるか。
決め事を重んじながら、使い続けられるかたちを考えること。
建主から、この茶室での新たな出会いをお聞きする度に、
この挑戦の芽吹きを感じずにはいられない。

2017年8月竣工
撮影:小川 重雄
DATA 施工 : 株式会社 西渕工務店
造園 : 仙波農園 仙波太郎
住所 : 愛媛県松山市東野
構造 : 在来軸組工法 2階建て
延床面積 : 234.83㎡ (71.03坪)