お知らせ

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昨年9月に竣工致しました、
真言宗光林寺 位牌堂
(社)照明学会の照明普及賞を受賞致しました。
 
平成29年 照明普及賞 受賞施設一覧
 
この場をかりまして、
皆様へのご報告と、関係者の皆様への御礼申し上げます。
 
 
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奥野 崇
 
 

category : お知らせ | posted at 2018.4.29

古きに学ぶ

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週末は、四国の山奥へ。
大歩危よりさらに奥、祖谷地域の中にある篪庵(ちいおり)へ。
築300余年といわれる、古い民家を改修して宿泊できるようになっています。
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現代的な使用に耐えうるように、骨組は残して大部分は改変されていますが
往時の様子は伺い知ることができます。
 
扠首(さす)構造でつくられた屋根は、分厚い茅で覆われていて
外壁は土壁をヒシャギ竹で保護した大壁となっています。
茅葺の民家をこんなに近くでみて、また滞在するのは初めて。
詳細部分を観察すると、大変勉強になりました。
 
材料は近くで調達できその特性にあった使い方を。
固い材料の逃げを、柔らかい材料でとる。
人の日々の営みである、囲炉裏での煮炊きによって
防虫、防腐、防草効果を生み出し、結果建物の耐久性をあげる。
なるべくして、なったという納得感。
先人から学ぶことは多い。
 
以下、写真やスケッチを並べてみます。
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奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.4.24

自然の摂理

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造園関係の方とお話しをすると、はっとすることが多い。
 
彼らは、現に生きている植物を扱うことが多く、後の手入れまで一貫して手で触れて関わる。
その植生を無視した場合、目に見えて弱っていく。
永い永い時間の積み重ねによる、自然の摂理を重んじ、大切にすることが身についている。
 
一方、建築の世界はというと、
人間の欲求を満たすために、多くのことが人間側に引き寄せられているように思う。
商業的な面において他と差別化するために、自然の摂理を置き去りに、表面が優先されているように感じる。
 
建築に対しても、庭に対しても。
自分勝手な心地よさを実現しようとしていないか。
基本から外れていないか。
横柄にはなっていないか。
無理がなく、素直なものをつくりたいと思う。
 
 
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奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2018.4.17

ミシュランガイド愛媛発表

ミシュランガイド広島・愛媛2018が発表されました。
広島は2回目、愛媛は初の選定だそうです。
嬉しいことに日頃よりお世話になっております、
 
・一品料理 おゝたきさん/愛媛県松山市
・庭園の宿 石亭さん/広島県廿日市市
・あなごめし うえのさん、他人吉さん/広島県廿日市市
 
が、選定されているよう。
すごい!本当におめでとうございます!
 
 
あわせて、前職のアトリエA&Aさん在籍時に関わらせて頂いた、
くるますしさんのお名前も。
こちらもおめでとうございます!
 
 
書籍販売に先駆けて
16日10時までと、期間を限定してwebにて無料公開されているようです。
ご興味あれば下記リンクからどうぞ。
https://clubmichelin.jp/guide/hiroshimaehime/
 
 
 
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奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2018.4.12

茶室のある家

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香川県多度津町で工事が進む、茶室のある家。
母屋の瓦葺きの様子。地瓦で約4ooo枚の仕事となりました。
物干部分のガラス屋根も綺麗におさまり、ひと安心。
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大工さんは外部木枠の取り付けです。
今回は簾を活用しながら、艶っぽい窓辺をつくれればと新たな試みも。
明から暗への階調を愉しめる住まいとしたい。
 
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奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2018.4.5

現場進捗

工事が進む、久米窪田の家の進捗です。
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中二階ほどの高さがあるリビングの吹き抜け。
内外共に木部枠の取り付けは完了しましたが、大工さんの仕事はまだ少し残っています。
いつも綺麗に整頓されている現場は気持ちよく、几帳面な棟梁の性格そのもの。
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アルフレックスのソファと、カールハンセンのチェアの色合わせ・手配は済ませました。
もう少しで仕上げ工事。一気に現場も変化していきます。
 
 
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石鎚山を望む、西条の家。
外部木枠の打ち合わせにと、臨時の現場事務所が。
建主さんであり、現場監督さんの準備で関係者が集まっての打ち合わせとなりました。
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なんと方眼紙を使っての原寸模型が登場。
流れ留めが気になったからと、夜な夜な手作りされたそう。
頼もしい限り。いい空気感の中、現場は進みます。
 
積み重ね。
丁寧に、ひとつひとつ。
 
 
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奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2018.4.3

苗木の整理から

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すっかり暖かくなり、外の明るさが増したような気がするこの頃。
この季節の楽しみ、植木祭りで買いこんでいた苗木を整理しました。
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建物のエントランス部分は、南の陽があたらないものですから
ハイノキやアオダモを新たに加え、下草にはフッキソウとキチジョウソウを。
エレベーターを降りると目の前に。
 
初々しい黄緑色のそれらは、新たな季節の到来を喜んでいるように見えます。
 
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奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2018.3.29

小休止

気がつけば今年も桜の季節。
怒涛の三ヶ月でありましたが、実施図面も取りまとまって小休止です。
 
三月の上旬にみた建築で、印象的だったのでご紹介。
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京都、清水五条にある河井寛次郎記念館。
民藝運動で中心的な存在であった氏は、
全国の民家を参考に、この建物を自宅として自身で設計をしています。
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通り土間の入口部分。
時の重なりを感じます。
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若くして一躍注目されたのち、
“自分の作品は衣装であり化粧であり、中身の体はどうしたのか、心がけはどうしたのか”と
作品づくりを中断し、暮らしに根ざした民藝や、日本や朝鮮の手仕事に大きく影響を受けます。
この記念館の床も朝鮮張り。収集した骨董も多くみられました。
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間口が狭く、奥に長い町家形式の奥には小さな庭と登り窯があります。
住居と登り窯の間にある、小さな小さな書斎。
ここがとても気に入りました。
パンフレットには茶室、とありましたが、
実際には陶芸活動の合間の休憩や想いをはせる場所として使われたのでは、と想像します。
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約2mほどの低い天井に囲まれたこのスペースは実に落ち着きます。
ほの暗い室内からは気取らない庭が目の前。室内と庭がすぐ近くに、身体もすぐ近くに。
いいなあ、と思える空間。
 
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奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2018.3.28

ミナの造り付けソファ

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先月末に引渡しをおえた、福音寺の家。
落ち着ける場所をつくろうと、リビングの壁面には造り付けのソファーがあります。
 
いったんは洗い替え用のカバーにて使って頂いておりましたが、
建主さんお気に入りの、ミナペルホネンの生地を使ったものができあがりました。
角の部分も、タンバリンのパターンを、うまく連続させてくださいました。
室椅子工芸の室さん、いつもありがとうございます。
裏地にひと工夫あるファブリックなので、経年変化も楽しみ。
 
オットマンも製作しましたが、使いやすいです、とのお言葉。
一番の励みになります。
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一方、外回りでは庭工事が進みます。
雨のなか、仙波農園の皆さんには頭があがりません。
コメツガ、ドウダンツツジ、タマリュウ、キチジョウソウと。
あと少し。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2018.3.19

宇野千代さん生家

廿日市での打ち合わせのあしで、岩国にある宇野千代さんの生家を訪ねました。
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多才で常に進み続けたその生涯とは裏腹に、とても静かで穏やかな住まい。
軒下の高さが1500mmほどで、
縁側に腰掛けるとちょうど良く、たくさんのもみじと苔のシンプルな庭を眺められます。
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東京に拠点を置きながらも故郷への想いは強かったそうで、
帰郷されると縁側にちょこんといらっしゃったそう。
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あなたに似ているから、と勧められて手に入れたという仏頭。
生前の宇野千代さんと、20年過ごしたとの管理人さんがいろいろとお話ししてくださいました。
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茶の間からみた庭。
新緑の季節のもみじの林は、眩しく、元気な子供のようなんだそう。
見てみたい。
 
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奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2018.3.16
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