野太い建築に差す、柔らかい光。

床に反射し上げ裏をてらす。

息を呑む、とはこういうことでしょうか。

 

keep smiling!

奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2019.3.4

奈良を巡る

平城京に花開いた天平文化。
機会が重なり、奈良に残る古建築を見て回ることに。
 
特に良かった建築、四点。
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正倉院宝庫
千年を超えて今に残るその姿。圧巻の安定感。
「永遠」という言葉が頭に浮かぶ。
 
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元興寺 僧坊
かつてはお坊さんの生活の拠点だった建物。
寺院建築とは異なり、人が暮らすためのこぶりなもの。
風や光を取り入れるために、南北の立面が異なるのも興味深い。
 
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十輪院 本堂
運良く、朝のおつとめに参加させてくださいました。
高さを抑えた本堂の由縁は、大衆信仰の対象であったお地蔵さんをそのままお祀りしているからなのだとか。
つくりは至って簡素。味わい深い。
 
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慈光院
片桐石州によって、境内全体を茶席として整えられたところ。
ほの暗い室内からは、建築と庭との幸せな関係がみてとれました。
 
 
keep smilng!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2019.3.2

イスラエルから

昨年の寒くなりはじめた頃だったでしょうか。
 
イスラエルから届いた一通のメール。
「イスラエルに住宅をつくろうと思っている。あなた方の仕事が気に入っている。力を貸してほしい」とのこと。
過去に私たちの仕事が紹介された、イギリスの建築専門サイトを通じて知ってくれたそう。
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何回かのメール等のやりとりを重ね、先日skypeを利用したビデオ会議を行いました。
言語は英語とヘブライ語。
先方はクライアントとローカルアーキテクト、こちらは通訳の方を交えて
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現地でつくられたプランの叩き台をもとに、各部のイメージや素材選定まで打ち合わせ。
約1200㎡の敷地に、住宅と庭を整えます。
気候の違いもあり、お互いの常識の違いに驚く事もありましたが、
なごやかにミーティングは進みました。
次回までにそれぞれが準備するものを確認して、今回は終了。
 
敷地はエルサレムから西へ、車で約1時間のGederaという町。
築約80年の建物が建ち並ぶ閑静な住宅地です。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : お知らせ | posted at 2019.2.11

今治小泉の家

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今治小泉の家。
しんと冷たい空気の中、めでたく地鎮祭の日を迎えました。
地元の神主さん、ゆっくり丁寧に祝詞奏上。
改めて言葉のひとつひとつを確かめ、気が引き締まる思い。
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いつもいつも、信頼を寄せてくださいました建主さんご夫婦。
阿吽の呼吸のお二方との打ち合わせは、なんだかふっくらした気持ちになりました。
子育てを終えられ、これからの暮らしを考えた平屋の終の棲家です。
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2019.2.9

大野妹背の家

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広島県廿日市市にて進めております、大野妹背の家。
打ち合わせを重ねてきましたが、暖かい冬の日に無事棟上げとなりました。
化粧仕事が多い現場ですが、コチコチと。
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ほぼ平屋の終の住処。
レベル差の解消など、今後の事も考慮しながらも
間延びしない落ち着いた空間をつくろう。
木々にうもれるように佇む姿をおもいます。
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2019.2.1

氷見のパン工房

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西条市氷見にて、パン工房をつくっています。
天気に恵まれ、先日棟上げを終えました。
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通りに対して、閉じすぎず開きすぎず。
ほどよく囲まれた小庭と室内が繋がるように。
土庇の下にはちょこんと座れるベンチも設けます。
 
古くからの集落のなかにつくる建築。
黒く仕上げる予定の板壁は、周辺の文脈を引き継いだものです。
 
 
keep smiling!
奥野 崇
 

category : 現場進捗 | posted at 2019.1.30

掲載サイトのお知らせ

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「城南の家(改修工事)」が
建築専門サイトである、architecture photoにて紹介されました。
 
「西条の家」が
建築専門サイトである、architecture photoにて紹介されました。

category : お知らせ | posted at 2019.1.29

小屋場 只只

先日のこと。
山口県南部の大津島にある、1日1組の小さな宿「小屋場 只只」さんへ。
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大津島は、徳山港から生活用フェリーで30分の南北約10kmの小さな島。
太平洋戦争末期に人間魚雷回天の訓練基地があったところで、当時の軍事施設の一部は現在も残っています。
訓練にのぞんでいたのは二十歳そこそこの若者だったと、後から知りました。
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激動の悲しい歴史と、そんなことはまるで感じさせない穏やかな海。
そのすぐ傍に飾らない空間はありました。
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築10年を超えて
建築がもつ作為は時の経過とともに薄れ、
オーナーの哲学と、地に足が着いた宿守の方の空気感によって、もうひとつの家に帰ってきたような感覚。
勝手に「たくさんのしてもらえる」を期待していた自分に気付き、少し恥ずかしくもありました。
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オーナーが記した宿の記録帳に
「自分のためではなく、他者のために全力で生きた若者がいた。全国の人にそのことを知ってほしかった」とありました。
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贅を尽くした料理やサービス・建築だけが価値ではない。
伝えたい想いと空間と時間があれば、それでいい。
何にもないことは人を豊かにさせてくれます。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 建築をまなぶ旅(日本) | posted at 2019.1.20

ブドウ棚のある家

着々と工事が進みます、ブドウ棚のある家。
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主な居室である、
リビングやキッチン、ライブラリーの外には大きなガラスの庇があります。
この下で、建主さんの趣味であるブドウを栽培するという仕掛け。
ブドウの土はコンテナへいれて自動散水装置で管理しますから、
土間へは防水・排水処理を行っており、最後にウッドデッキを施し室内とフラットに繋がります。
 
もうひとつの工夫は網戸の位置。
ガラス戸は写真左の内外境界へ、ロールアップ網戸は写真右の白い柱へ。
建具と網戸の間に空間があるということ。
つまりブドウ棚の下は、外なんだけれど虫は寄ってこない、
内と外の間のようなスペースになります。
数年、シンガポールで生活されていた建主さん。その時の経験談がヒントになっています。
 
ゆらゆら揺れるブドウ棚の下、こもれびのなか午睡の時間。
そんなひとときを思いながら設計しました。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2019.1.14

多度津の茶室

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昨年末に母屋の引き渡しを終えましたが、お茶室の工事は続きます。
海にほど近く潮の香りがする敷地のため、屋根はステンレス鋼板にて。
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内部の大工工事も着々と。
今回は裏千家のお茶室。大水屋としています。
障子が打たれるのがたのしみ。
 
暖かくなる頃には、お披露目となりましょうか。
 
 
keep smiling!
奥野 崇

category : 現場進捗 | posted at 2019.1.9
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