でんでん虫、舞々、かたつむり、つぶりなど
多くの異名をもつ蝸牛。
古くから子供達に親しまれており
民俗学者である柳田國男は、
方言の好例として日本全国の呼び名を調査したほど。
梅雨の代名詞ともいえる存在。
孵化したばかりの、かわいらしい季節です
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奥野 崇
名古屋・奈良での打合せにあわせて、
宇陀市の山間にある室生寺へ。
寺院が俗世から離れ、山林修行の場へと移行していく初期のものといわれています。
江戸時代に付加された手前一間の礼堂は
なんの違和感もなく一体に在ります。
都を離れ、山野に佇むその姿は
慎ましくも安心感に満ちています。
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奥野 崇
「素材の声を聞きなさい」
とは、ルイス・カーンの言葉。
土という素材は、どうすれば心地よくあるのか。
手の付けかたによって、どんな表情をするのか。
湿り気を抱え込むその姿を追い求めています。
keep smiling!
奥野 崇
いつかのこと。
老舗漬物店が運営する宿泊施設です。
Bijuu
柳原照弘さんの美意識が具現化されたもの。
何度見直しても、見惚れる空間。
keep smiling!
奥野 崇
先の週末のこと。
香川県は三野町にある寺院の起工式を終えました。
ここに至るには、三年の月日。
これも住職、総代、檀家の皆様をはじめ
多くの方々のご尽力に他なりません。
今回の工事では、
主に本堂の改修、護摩堂の改築を行い
ここから更に二年を越える工事となります。
とうとうと続く時間の流れ。
あらゆるものは、
何かが始まって、何かが終わるでもないのかもしれません。
今回のことも文中の切れ目に打つ読点のようなもの。
ながく育んできた地域の記憶を大切に
過去と今と未来とを繋げていくべく
しっかり努めて参ります。
keep smiling!
奥野 崇
その表皮は、まるで自然の産物のよう。
夏の薫りが漂いはじめた頃、
池田優子さんからお茶碗と茶入が届きました。
池田優子さんは大阪在住の作陶家です。
昨年11月。
連絡頂いたことをきっかけに、
徳島県海陽町にて
新たに設ける窯作りのお手伝いを致しました。
海陽町での開窯記念に焼かれたものだそうで、
茶入れには、浜辺で見つけた貝殻が。
お茶碗も、どこか海の気配がするように感じます。
すっかり色濃くなった
夏の海陽町での再会がたのしみでなりません。
※12月4日からは
松山のSTOROLLさんにて個展の予定があるとのこと。
こちらもたのしみな催しです。
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奥野 崇
竣工して、もうすぐ一年。
まあたらしくて、ガランとしていた空間から
すっかり人の住まいになっていました。
建物が前に出すぎることなく、
日々の暮らしをやさしく包み込むように。
晩春の空の下、今治の家にて。
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奥野 崇
自然光で過ごせるクリニックをつくりたくて。
松山市藤原町にて
工事を進めておりました、来月開院予定の木のクリニック。
昨今の感染症拡大状況を鑑み
残念ながら、ひろく皆様にご覧頂ける内覧会は中止となりました。
しかしながら、
当日は数名のスタッフの方が待機されており
簡単な内覧については対応可能な体制を整えておられるとのこと。
慢性疾患でお悩みの方は、どうぞご相談くださいませ。
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奥野 崇
ちょうど花の頃のドウダンツツジ。
「満天星」を名に充てて付けるのは、
中国の故事によるものです。
老子が誤ってこぼした霊水が
この木に落ちて壷状の玉になり、
満天の星のように輝いたとされる伝説が由縁なんだそう。
さらさら揺れる新緑の葉に
無数に散らばる小さな白い花。
晩春の晴天の下
かわいらしい星たちは、
今日もさわやかに輝いていますとも。
keep smiling!
奥野 崇
"実際に見て触れる"
とても大切にしていること。
可能な限り作業場へお邪魔するようにしています。
京都の竹平商店さんへ。
連休明けから工事が始まる、鮨店改装のため銘竹や簾を買い付けに。
竹材の中には100年を経過したものもあり、独特の色艶があります。
あわせて「ひしぎ竹」の製作過程を見学。
徳島・祖谷地域にある古民家でもみられたものです。
限られた材料種の中で、
当時はいかに工夫をして建材化していたのか。
香川の請川窯業さんの瓦作業場へ。
こちらも連休明けに着工となる、三野町での寺院工事のためです。
瓦原寸図による検討の様子。
再焼成された、二六焼による古瓦も見ることができました。
現在の四国中央市にある窯元で、160年の歴史があります。
付近では二六焼による器だけでなく
飾り瓦の例も多く見られるんだとか。
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奥野 崇